先日、南雄三先生が大宮でセミナーを開きました。
福井コンピューターの基調講演です。
新建ハウジングにも連載をしている消エネの第一人者です。
南先生がいうには、埼玉には埼玉に合う家をつくる。
寒冷地並に断熱を強化して、無暖房で暮らすより、
それなりに断熱して、暖房をつければいいじゃん、ていう話。
冷える場所は最初から説明しておく。
暑くなる場所は最初から説明しておく。
それが設計者の仕事だよ。とも。
私は最近、性能値にこだわっていた点があり、なにかから解放された感がありました。
それはそうと、家庭で一番使うエネルギーは何だと思いますか?
冷房?暖房?
いいえ、そうではないんです。
答えは「お湯」です。
みんなで銭湯に行けば日本のエネルギーは3割削減できるんですって。
乱暴な話ですけどね。
今の給湯器は飛躍的な発展をしていますので、買い替えるときは少しいいモノに変えるのもいいですね。
それとは逆に冷房なんかたったの2%なんです。
それもそのはず、クーラーを使うのは1年に3ヶ月くらい、1日3時間くらいですものね。
たったの2%なんだからクーラーはどんどん使いましょう。
南先生はこんなことも言っていました。
「夏は暑さ対策でクーラーをつけようと言っているけど、冬に寒さ対策で暖房をいれようとは言わないね。
実際には寒くて亡くなる高齢者が多いのに・・・。」
「我慢は省エネではない、小エネだ!」
なるほど、南先生の講演をもっと聞きたくなりました。
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