まずは被災地の皆様にお見舞い申し上げます。
私は大学生の頃、研修で陸前高田の大工の卵たちと数日間寮生活を共にしたことがあります。
陸前高田市は大工の伝統技術を継承するすばらしい町です。
おそらく、有能な大工による耐震補強も進んでいたのかもしれません。
しかし、せっかく補強した家も津波で流されては私たちのやっていることは無力なのかなとさえ思えてしまいます。
しかし、地震から数日が過ぎ、耐震補強工事を施したお客様から感謝のお言葉をたくさん頂きました。
「瓦を下ろしてよかった。」(80代女性、60代女性)
「家が全然揺れなかった。」(70代女性)
「花瓶も遺影も倒れなかった。」(70代女性)
「額が落ちてこなかった。」(80代女性)
「耐震ロックが掛かって食器が落ちてこなかった。」(60代女性)
そして、一番うれしかったのは
『絶対に倒れないと信じて外に逃げなかった。』(80代女性)
耐震補強は通常のリフォームと違い工事後の実感が感じにくい。
しかし、このように数ヶ月後、数年後、十数年後に感謝の言葉を聞けるということは大変光栄です。
幸い、埼玉県は海なし県。
津波が襲ってくる心配はない。
自分のやっていることを信じて、これからもお客様にとっていつの日か感謝されるような仕事をしていきたいです。
重ねて被災地の皆様にお見舞い申し上げます。
東日本大地震
耐震診断・耐震補強