BLOG橋本健二の建築士ブログ

歴史スペクタクル

大北稲荷神社
地元さいたま市にある稲荷神社の調査を行いました。
3年前に調査を行った時の「開かずの扉」の鍵が発見され、歴史研究家と一緒に扉を開けようということになったのです。

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鍵はこれです。
「猿鍵(さるかぎ)」といって、歴史研究家はこの鍵が重要文化財級と言って興奮しておりました。

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で、開けます。
1人目、開きません。断念。
2人目、開きません。残念。
最後3人目、私。
30分の格闘の末、開けることが出来ました!

3人の興奮は最高潮に。
中から出て来たものは・・・

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棟札!!

古いお稲荷さんでも棟札が残っているのは数少ないんだそうです。
これで建立時期がはっきりし、この稲荷の価値が再認識されるとのこと。

書かれていたのは

『武州足立郡大牧之内大北村
慶安第四暦八月大吉祥日』


慶安4年というと1651年。
今から365年前、3代将軍徳川家光が死んだ年です。
何かとてつもない発見をしてしまったようで、会社内がザワついています。

そもそもこの鍵を300年以上も保管していた持ち主も素晴らしい!!
(何の鍵か分からなかったみたいですが・・・)

しかし、我々の仕事はこの調査の先にあるのです。
この大きな発見により一歩進んだのか?後退したのか?
なんにせよ、仕事そっちのけで楽しんでいる人たちがいます。