熊本県益城町を訪れて
仕事のこと
熊本地震から1ヵ月。
埼玉県建築士事務所協会で調査団を結成し、熊本県益城町に向かいました。
新耐震建築物が倒壊したというセンセーショナルな報道がされていますが、多くは旧耐震建築物で木造モルタル瓦葺きの重量の多い住宅が倒壊している印象でした。
新しい住宅は震度7を2回受けてもしっかりと建っています。(外観上は無被害)
その横で倒壊している住宅を見ると何が良くて何が悪いのかがぼんやりと見えた気がします。
新耐震建築物と言っても基準直後の住宅は、もはや築35年を迎えています。
法律が変わらなければ我々が変わるしかないでしょう。
木造2階建てだからといって安易なプランニングはせず、しっかりと計算をして耐震等級2、もしくは耐震等級3を取得しなければいけません。
ちなみに耐震等級3を取得すると、地震保険料は半額になります。
これは耐震等級3は地震被害を受けにくいと国が証明していると言っているよなものです。
被災地を訪れて保険料割引以上の効果はあると実感しました。
今回の調査では新耐震で倒れた住宅も数棟見ました。
近いうちに報告書をまとめるつもりです。
このたびの熊本県を中心とする地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
震度7を2回受けた新興住宅地(耐震等級は不明)