BLOG橋本健二の建築士ブログ

空気の汚れを見える化する

温熱向上

新型コロナウイルスにより換気の重要性が高まっています。

1時間に1度、5分程度窓を開けることが良いとされていますが、空気がきれいになったのかは見えません。。

そこで空気中の二酸化炭素濃度(CO2)が分かる測定器を購入。(Amazonで6,000円くらいしました。)

この機械により、窓開けのタイミングを考えます。

 

 

CO2濃度には基準があり、

ビル衛生管理法では1,000ppm(0.1%)まで

学校環境衛生基準では1,500ppm(0.15%)までとされています。

ちなみにきれいな屋外空気では約400ppm(0.04%)です。

 

我が家の測定器は、換気扇が常に作動している状態で、人がいない時400ppm台を記録しています。

外気とほぼ一緒ですね。

 

私が部屋に入ると500~600ppm、家族3人集まると600~700ppmになります。

人の呼吸で濃度が上がるわけですが、換気扇を止めると一気に1,000ppmを超えてきます。

逆に窓を開けると一気に400ppmまで下がります。

 

窓を開けることなく1,000ppm以下にするために、我が家においては

① 浴室の換気扇を弱、トイレの換気扇を強

② 3ヶ所の給気口のうち1ヶ所だけ開ける

が、一番バランスがいいことが分かりました。

浴室の換気扇を弱から強にするだけで、濃度は下がりますが同時に室温も下がってしまうのです。

 

家族3人で600~700ppmを保ち、なおかつ室温を20℃以上に保つことはそんなに難しくはありませんでした。

窓開けは昼間の暖かい時間帯で行い、寒い夜間は換気量と給気量のバランスで常に1,000ppm以下を保ちながら部屋の温度は下がらない。

まずまず快適に過ごせています。

 

これがコロナ予防になるかどうかは分かりませんが、寒さを我慢しての無意味は窓開け換気は必要なくなりました。