4月に入り輸入木材の値上がりと在庫不足が始まりました。
いまだに値上がりは続き、材木がないために樹種を変更する、工期を変更するなどの対策が練られ、受注をストップする話も聞こえてきます。
「ウッドショック」という言葉が使われるようになり、木材新聞等の業界紙は毎日この話題で紙面を飾っています。
理由はアメリカと中国の景気回復です。
きっかけはコロナですが、背景には日本が輸入木材を安く買っていた歴史があります。
いち早くコロナから立ち上がったアメリカで、テレワークにより現在、郊外住宅建設が沸騰しているのです。
そして中国も住宅バブル。
わざわざ安い日本に売る必要がなくなったのです。
輸入材を安く買うことにより国産材が低迷しているのは何年も続いていました。
いまさら日本の木を切ろうにも林業が衰退してしまっているのです。
つまり山に木はあっても切り出す人がいない。
いよいよ日本の材木産業は転換を迎えなくてはならないかもしれません。
4/24にはやっと一般紙である日経新聞にも記事が出ました。
その記事を読んで私個人としては次のように考えました。
「野菜が値上がりした」「ガソリンが値上がりした」というニュースとあまり変わらないのではないか。
住宅業界は慌てていますが、世間一般はそんなに興味がない?
それよりも緊急事態宣言による飲食業、観光業のほうがよっぽど大変。
いずれにしても木材の供給、価格が今までのようにいかないのは現実ですので、何か対策を考えねばなりません。